低山を歩いています

低山登山・トレッキングのブログです。

城ヶ崎海岸 自然研究路:八幡野漁港~門脇灯台(伊豆高原)

伊豆高原の温泉に一泊旅行に行ってきました。

本来、天城山シャクナゲがいい頃合いの時期で、登山しつつ

温泉に宿泊するよう計画でしたが…

今年は開花の時期が半月ほど早く、且つ、昨年が当たり年だったせいか、

花自体がかなり少ないらしく、天城山登山は諦めました。

 

ただ、宿にはだいぶ前に予約を入れていたので、計画を変更。

城ヶ崎のハイキングコースをがっつり歩くことにしました。

観光協会のマップでは、八幡野漁港から伊豆海洋公園までの自然研究路が

約3時間、そこから門脇灯台まで往復で40分、計7㎞くらいの行程です。

 

伊豆高原駅を10時過ぎに出発し、八幡野漁港へ。

天気が曇天で、海沿いのせいか、やや湿気が高い状況。

青空が見えれば、もっと鮮やかな風景のはずなんですが…

f:id:yoshi_10:20180527191813j:plain

 

海ではダイビングの練習・訓練をしているようでした。

写真で見るとなんか肌寒そうですが、実際は少し暑いくらいの初夏。

f:id:yoshi_10:20180527191803j:plain

 

港からすぐにハイキングコースの入り口があります。

伊豆海洋公園…は、ニューヨークランプ&フラワーミュージアムという

名称に変わっているらしい。

f:id:yoshi_10:20180527191908j:plain

 

ここからはずっと海岸沿いのハイキングコースですが、崖の上の歩道を

ずっと歩いていくことになります。

樹林帯を歩くことが多いので、直射日光は思ったほどきつくありません。

f:id:yoshi_10:20180527191857j:plain

f:id:yoshi_10:20180527192242j:plain

 

樹林の切れ目から、海岸の風景が目に入ってきます。

あいにくの曇天で、海と空の境目がはっきりしない…

f:id:yoshi_10:20180527192205j:plain

f:id:yoshi_10:20180527192218j:plain

 

橋立の吊り橋に到着。

この吊り橋、一人で渡っても結構揺れます。

※高所や吊り橋が苦手な場合、横の迂回路から巻いていくこともできます。

f:id:yoshi_10:20180527192546j:plain

f:id:yoshi_10:20180527192523j:plain

f:id:yoshi_10:20180527192535j:plain

ここから少し歩くと、次の観光スポット「大淀・子淀」に着きます。

城ヶ崎は、はるか昔に大室山の噴火で流れ出た溶岩が海水で冷やされてできた

地形とのことで、真っ黒な岩ばかりです。

その岩が浸食されていく過程で、うまく海水の貯まるくぼみができたようで。

自然のプールが出来があり、それが大淀・子淀とのこと。

f:id:yoshi_10:20180527192751j:plain

ここまで降りるには、つるつるした表面の岩の階段を使います。

手すりはありますが、けっこう急なので、足元に要注意。

f:id:yoshi_10:20180527192739j:plain

 

ここから当分の間は、景色の変化が少なく、樹林帯・ところどころで見える岸壁

の繰り返しになります。

足元も木の根っこやごつごつした石が多くなり、エスケープルートも少ないです。

歩き慣れていない方は、伊豆高原駅まで続く舗装路に入って、帰るのがベター。

f:id:yoshi_10:20180527192728j:plain

 

この舗装路は対馬川という小川に沿っているようです。

この小川は海岸の崖まで流れ落ち、滝になって海に流れ込んでいました。

歩いていく中で、色々な自然の風景に出会います。

f:id:yoshi_10:20180527193154j:plain

f:id:yoshi_10:20180527193142j:plain

f:id:yoshi_10:20180527193131j:plain

 

変化に乏しい道の中で、あじさいを見つけて、心癒される…

まだ咲き始めという感じでしたが。

f:id:yoshi_10:20180527193900j:plain

 

大きく視界の開けた場所に出ます。

ここが「いがいが根」と呼ばれる場所で、磯釣りの方が多くいます。

駐車場とトイレもあるので、ここから歩き始めることもできます。

f:id:yoshi_10:20180527193839j:plain

 

ここから少し歩くと「にちょう」に着きます。

溶岩が海水で表面を急速に冷やされ、内部の熱い溶岩がそれを突き破ると、

割れ目ができる…

その割れ目がよくわかる風景とのこと。

f:id:yoshi_10:20180527194151j:plain

柵・手すりがなく、割れ目まで歩いていくことができます。

波の砕ける音が下から聞こえてきて、高度感を強く感じ、心が冷えます…

 

灯明台なるスポットが現れます。

f:id:yoshi_10:20180527194141j:plain

海側に突き出た展望台になっていて、大きく開けた相模湾や海岸が

目に飛び込んできます。

f:id:yoshi_10:20180527194129j:plain

青空だったら、もっとこう…( ;∀;)

f:id:yoshi_10:20180527194118j:plain

 

自然研究路のゴールが近くなってきます。

蓮着寺という寺社の奥の院にたどり着きます。

f:id:yoshi_10:20180527194445j:plain

ここから歩いてすぐのところに蓮着寺があります。

せっかくなので立ち寄りつつ、無事に歩いてこれた感謝を込めてお賽銭を…

f:id:yoshi_10:20180527194434j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195325j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195336j:plain

 

そして自然研究路の終点、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンへ。

ミュージアムには関心がなかったので、フラワーガーデンに入ってみました。

入園料1,200円か…高くないですかね?

中はこじんまりという印象でしたが、色とりどりの花が咲いていました。

曇天の海岸がややモノクロじみていたので、余計に鮮やかに感じます。

f:id:yoshi_10:20180527195315j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195304j:plain

 

入口で「今日からあじさい苑も開きました!」と受付の方に言われたので、

まだ時期が早いような…と思いつつ、足を向けてみます。

f:id:yoshi_10:20180527195725j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195714j:plain

 

予想通り、まだ花の数は多くはありませんでした。

それでも、ところどころ、花をつけたものが見られます。

あじさいは、鎌倉のあじさいのイメージしかなかったのですが、思っていた以上に

種類が多いことに驚きました。

f:id:yoshi_10:20180527195949j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195938j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195704j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195904j:plain

f:id:yoshi_10:20180527195924j:plain

 

園内のカフェで食用花をつかったゼリーを食し、エネルギーも充填。

ゴールの門脇灯台を目指して、ハイキングを再開します。

ここからは最短距離で歩ける林間コースと、海岸側を歩く散策コースに

分かれます。

それぞれ10分・20分ということですが、どうせピストンなのだし、

行きは散策コース、戻りは林間コースを選びました。

道は観光客向けにばっちり整備されていますので、歩くのも楽ちん。

ただ、散策コースは階段のアップダウンが多少ありました。

f:id:yoshi_10:20180527200255j:plain

 

木の陰に隠れて頭しか出ていませんが、ようやくゴールの灯台が間近に。

f:id:yoshi_10:20180527200244j:plain


到着!!

f:id:yoshi_10:20180527200234j:plain

 

灯台の中には無料で入ることができます。

せっかくなので入ってみることにしました。

 

この日、一番の標高差を感じる階段が…

f:id:yoshi_10:20180527200224j:plain

 

最上部からの景色は、曇天のせいか、いまいちパッとせず。

青空なら印象もかなり変わると思いますが…

f:id:yoshi_10:20180527200510j:plain

f:id:yoshi_10:20180527200520j:plain

f:id:yoshi_10:20180527200455j:plain

※窓を開けることができないので、窓越しの写真です。

 

この後、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンに戻り、

伊豆高原駅までバスに乗りました。

バスは1時間に一本で、最終も早いようなので、注意が必要です。

 

山歩きとは、だいぶ趣が異なりますが、森林・自然と感じる楽しい

ウォーキングとなりました。

たまには、こういうのもいいかなと思います。

 

なお、自然研究路は歩道こそしっかり整備されていますが、町の近くを

歩くわりに、エスケープルートも少ないので、目的地まで歩き切るという

覚悟も必要です。

いえ、明らかに観光がてら、興味本位で入り込んだ方から、

「ここはどのあたりですか?」

「どこまで歩けば駅に出られますか?」

と何度か聞かれたので…

山ではまず聞かれないことだなぁ…と苦笑しつつ、戻ったほうが近いですよと

アドバイスするしかありませんでした。