蓼科山
歩き慣れてきたら、八ヶ岳に行ってみたいと思っていました。
とはいえ、ガイドブックや高原地図でも上級者向けを示す山が多いのも事実で。
初心者向けというと、蓼科山が登りやすいようです。
蓼科山は、厳密には「八ヶ岳」ではないのでしょうけど、連峰の中には入るはず。
ということで、行ってきました。
先般の台風からずっと天気が悪く、せっかくのお盆も天候はイマイチ。
ヤマテン・てんきとくらすなど、各種予報とにらめっこでしたが、
8/13なら悪くなさそうでした。
ヤマテンでは、高層は朝から晴れ、低層も日中には雲がとれるという
ニュアンスでしたので、展望を期待して出発。
しかし、中央道を走っている最中から、小雨模様。
中央道を降りた後、八ヶ岳が近づくほどに、雲が厚くなっていきます。
これは天気予報より悪くなりそう…やや凹み気味のテンションで登山口へ。
7合目登山口には7時前に到着しましたが、駐車場はかなり埋まっていました。
天気は引き続き霧雨時々小雨。
事前に調べる限り、しばらく樹林帯歩きなので、ソフトシェルでしのげそう。
雨具は暑いので…パタゴニアのフーディニを羽織ります。
しかし、すぐに脱ぎました。
さほど濡れないし、何より暑くて、汗のほうでビショビショになる!
相変わらず、服装の判断がうまくありません。
将軍平までは岩登りはなく、通常の登山道でしたが、中小の石が多く、
足元は要注意でした。
人の多いルートなので、小石を転げ落としてもよろしくなく、
いつも以上に慎重になってしまいます。
1時間と少しくらい歩くと、道の先に空が見え、将軍平かな…と思ったら、
その通りでした。
蓼科山荘はちょうど開店準備中という感じでした。
青空も少し見えていて、天気の好天を期待せざるを得ない状況。
ただ、残っている雲がモクモクしている感じで、「これはダメかも…?」
という不安も。
将軍平から先は、大きな岩の続く岩登りのはずなので、ストックはリュックへ。
手を使うはずだから、もちろん薄手のグローブも。
ところが、他の方たちは素手も多くいらっしゃって、何か恥ずかしくなりました。
気合入りすぎ…みたいな格好だったかもしれません。
でも、帰りの車の運転もありますし、擦り傷・切り傷もイヤなので、仕方ない。
実際、かなり両手を使って、体を支えていたと思います。
岩登りに慣れていれば、スムーズに体を運べるのかもしれませんが、
大きな岩が長く続く登山道は初めてでした。
高原地図のコースタイムは40分でしたが、私は60分をかけました。
慣れていなくて慎重だったのが、時間のかかった原因と思います。
蓼科山頂ヒュッテが見えたら、いよいよ山頂!
空は灰色でした…
しかし、1時間も岩の登山道を登ったのは初めてなので、達成感ありあり。
想像以上に広く、岩だらけの山頂だったので、面食らいました。
エネルギー補給をしつつ、天気の好転を待つか思案しましたが…
風がなく、じとじと湿って暑いうえ、虫が多い。
ほんの一瞬明るくなることはあっても、そもそも雲の切れ間も見当たらない。
車の運転中、天気予報で、関東甲信は夕方には雷雨の可能性を示唆していた。
よし、帰ろう!
好転より悪化のほうがこわいので、20分ほどの休息で下山開始。
登ってきた大きな岩たちは、下りのほうが大変なんですね…
登りは手で体を支えつつ足を動かせますが、下りはまず足を置かないといけない。
どこに足をおいても、泥濘でついた泥のせいで、足を置いた岩の表面がよく滑る。
幸い、転ぶことはありませんでしたが、転んだら岩に腰やらぶつけるので、
痛そうだ…
登ってくる人も多かったので、通過待ちの時間もかなりあって、
下りはコースタイム30分に対し、45分かかりました。
将軍平についたころには、空は灰色。
蓼科山荘でアイスを売っているようです。
帰りの八ヶ岳PAでソフトクリームを食べる…甘いもの取りすぎはよくない…
山小屋のアイスは別腹…さんざん迷って、やめました。
でも、食べればよかった…今回の登山はあまりよい思い出がなかったのだし。
将軍平からの下りは、大きな岩こそないですが、中小の石・岩の上を歩くので、
これもまた滑りやすい。
こけなくてよかった、と思うくらい、冷や冷やしました。
11時30分には、無事、7合目登山口に到着しました。
7時30分出発、山頂で20分休憩をとって、11時30分下山なら、
悪くないペースではないかと思います。
帰りも蓼科の麓までは霧でした。
さすがに市街地では晴れていましたが、南アルプスや八ヶ岳は雲の中。
山の天気は予想しづらいと言われますし、こういう日もあるのでしょう。
秋に向けて、八ヶ岳ビギナールートを研究中です。
編笠山はよさそうですが、他はルートが実に多彩ですね。
どれが初心者向けなのか、実に悩ましいです…
他の山をもっと歩いてからのほうがよいのかもしれませんね。