竜ヶ岳(富士・本栖湖)
すっかり秋も深まってきました。
中央道経由の山域は、道路の積雪や凍結があるので、冬は行かない方針。
そんなシーズンを迎える前に、以前から関心を持っていた竜ヶ岳に、
快晴を狙って本日登ってきました。
誤算だったのは、圏央道が大渋滞で、予定より1時間以上遅れて、
9時30分にようやく本栖湖キャンプ場に着いたこと。
やはり八王子JCTは6時半くらいには通過しないといけないようで…
ただ、キャンプのオフシーズンだったせいか、また駐車場も広かったので、
無事に車をとめることができました。
駐車場の入り口に大きな看板があるので、迷うことはありません。
バンガローの間を抜けていく間も、標識が多く、スムーズに進めます。
ただ、キャンプ場を抜けたところで、急にわかりにくくなります。
道路にぶつかり、渡った先に標識があるのですが…
どう見ても、本栖湖のほうに出そうな気配。
今回は石仏経由の尾根道を登りたいのですが、地図では本栖湖とは逆方向。
ここを左に曲がり道沿いに少しだけ歩くと、別の標識があって、
そちらから入れば、登山口に行けるようです。
しかし、歩いてみると、どうしても本栖湖方向に進む気配…
GPSも登山口に近づく気配がなく、大困惑。
結局、標識通り進めばよかったのですが、地図と実際の登山口が
合っていない気がします。
左の広い道が、道路から入ってきて、本栖湖方向に進む道。
右の細いほうが、登山道の入り口です。
本栖湖方面に進みつつ、進行方向左の斜面に登山口がありました。
ここで無駄に時間を使ってしまいました…
一旦、登山道に入れば、とてもよく整備された道でした。
始めのうちは、樹林帯の中、やや急な登りが続きます。
階段はほとんどなく、石ころ・木の根も目立ちません。
とても歩きやすい。
かなり葉が落ちていましたが、黄・赤の葉を残した樹林がきれいでした。
樹林が切れたところでは、富士山と本栖湖が見えました。
ベンチも置いてあったので、小休憩をとることのできる場所です。
疲れていなかったのと、スタートが遅れたこともあったので、
少しだけ足を休めただけで先に進みました。
遠くに見えるのが、竜ヶ岳のピーク…?
このあたりから樹林が切れて、明るい道に変わってきました。
心地よい山歩きを楽しめます。
富士山・青木ヶ原樹海がよく展望できます。
展望が素晴らしいので、何度も足が止まってしまいました。
地図で通過ポイントになっている石仏。
ここには東屋もありますが、イスは一部朽ちていました。
やはり富士山の展望が素晴らしい。
東屋から竜ヶ岳の樹林を見ると、ところどころ、赤・黄の紅葉が見られます。
山全体が紅葉することはなさそうです。
右側に見える小さな建物が東屋。
笹に覆われた斜面の間を登山道が通っています。
樹林が切れてからは、ずっと笹の間を歩いている印象が強かったです。
笹を揺らす風がやや強く吹いていて、少し休むと、体がすぐに冷えます。
とはいえ行動中は暑いので、ウィンドブレーカーがちょうどいい具合でした。
登山口からしばらくはフリースを着ていましたが、すぐに脱ぎました。
湖畔登山口からの登山道との合流地点までくれば、山頂まであと少し。
本栖湖が空の色を映して濃い青色をしています。
笹が左右から迫ってきました。
夏場は進むのに苦労しそうな感じもします。
道も細くなって、すれ違いに少し苦労します。
ここを登りきると、山頂です。
山頂はガイドブック等でも紹介されている通り、展望が素晴らしい。
駿河湾方面は、やや霞んでいて、はっきり見えませんでした。
山頂からの富士山。
富士山はずっと見えていたので、少しだけ食傷気味でしたが…
雨ヶ岳?毛無山?
冠雪しているのは、アルプス?八ヶ岳?
あまり山域に詳しくないので、どの山なのか、わかりませんでした。
山頂は冷たい風が強く、笹のすぐそばにシートを広げ、笹を風よけにしながら
休憩を取りました。
人も多かったのですが、ベンチはがら空きで、笹のそばの争奪戦でした。
帰りは先ほどの分岐を湖畔登山口のほうへ。
こちらはすぐに樹林帯に入りました。
足元が落ち葉で敷き詰められていて、落ち葉の下に小石や木の根があり、
かなり神経を使いました。
集中力を欠くと、途端に滑りそうになります。
標高を下げていくと、緑が増えてきます。
元々、紅葉しない樹木なのかもしれませんが…
こちらのルートは傾斜がきついところもあり、つづら折りも続きます。
登りはかなり辛そうな印象です。
展望もありませんので、登りは石仏経由のルートがよさそう。
分岐にぶつかりました。
周遊歩道のほうは、樹林帯を歩くようです。
つづら折りに下りるルートは、湖畔の道路に出るよう。
どちらを通っても、最終的には合流しますが、このルートは飽きていました。
湖畔のほうに下りるルートにします。
※ただ、この案内図も実際に歩いたイメージと微妙にかみ合わない…
そうすると、もう1回分岐。
この標識の右と左に道があります。
しかし、今回は案内がない。
左はすぐ湖畔の道路にたどり着きそうです。
右は周遊ルート…?
左のルートをとります。
すぐに広い未舗装路に出ます。
湖畔の道路も見えるのですが、どうも歩道が狭い。
交通量も多そうだったので、そのまま未舗装路のほうを歩いていきます。
すると、このゲートが見つかります。
開いているので、そのまま進行。
このような標識・案内がいたるところに出てくるので、もう安心です。
スポーツセンターというのが本栖湖キャンプ場です。
結局、周遊ルートもこの道に合流してきます。
10分ほど歩けば、本栖湖キャンプ場です。
石仏経由の登山道には、迷うような分岐はありません。
道も広く、しっかり整備されていますし、傾斜もきつくなく、
家族でのハイキングにもよさそうでした。
それと比べると、湖畔登山口はあまりお薦めできない印象でした。
ただ、歩行時間は湖畔登山口のほうが短いようではあります。
晩秋以降の山は、どこも風が強いのでしょうか…
今回、冬型の気圧配置でもなく、風はそんなに吹かないと思っていましたが、
自身の予想よりも強く吹いていて、驚きました。
冬場も積雪のない低山を登るつもりでしたが、装備も含め、
計画を練り直そうと思います。