三方分山・パノラマ台
いよいよ2018年も残り少なくなってきました。
26日に仕事納めを迎えたので、道路の空いている28日に登り納めを決行。
晴天が期待できたので、景色のよい山を物色し、精進湖畔の三方分山と
パノラマ台のプチ縦走にしました。
この冬一番の寒気と強い冬型という予想だったので、防寒はしっかりと準備。
荷物が多く、リュックが膨れあがります。
冬はこれが厄介ですね…
精進湖に着くと、思ったほど寒くはないものの、風が吹くと体感温度は
かなり下がります。
しかし、湖畔からは澄んだ青空と富士山がとてもよく見えます。
県営駐車場から少し歩いて、精進の大杉のある集落を抜け、女坂峠経由で
三方分山を目指します。
歩き始めは沢沿いに砂防ダムをいくつか巻いていきますが、結構な登り坂でした。
ただ、登山道は広く、不明瞭なところもありません。
冬枯れした樹林帯から、ピークが見えますが…どれが三方分山なのだろう?
女坂峠まで順調に歩き、コースタイム通りに到着。
峠からピークが見えたのですが、目的の三方分山なのか、わからず…
峠までは寒さを感じなかったのですが、ここまで南側斜面だったようで、
ここから北面に面した尾根になり、冷たく強い風が吹き込むように…
一気に体感温度は低下しました。
上半身はメッシュレイヤー・中厚手のベース・フリース・ウィンドシェル、
帽子も厚手のもので耳まで隠していましたが、首の隙間から入る風が冷たい。
ウィンドシェルのフードもかぶって、風を遮断することに。
このレイヤリングで、汗もかかず、寒さも抑えられたので、上手くいったようです。
普段は、真冬でもフリースを行動中に着用することはあまりなかったのですが、
この日は終始、このレイヤリングでした。
三方分山までは、ところどころ崩れて、道が付け替えられていました。
ただ危険なところはありません。
写真がないのは、寒風に晒されていて、あまり停滞したくなかったから…
三方分山の山頂は樹林帯の中にあるような感じで、山頂感はなし。
ただし、富士山の方向だけ拓けていて、展望が望めます。
行動食を食べるために5分ほど滞在して、山頂を後にします。
ここから精進峠・根子峠を経由して、パノラマ台へ。
イメージはずっと下りだったのですが…実際はいくつも名もなきピークを
越えるプチ縦走でした。
登る・下るの繰り返しで、思っていたよりハードです。
しかも、南側斜面が急峻でトラバースできないので、尾根直登が多く、
風が吹きこんでくる場所も少なくないので停滞もできない。
低山ですら、こうなるのですから、本物の冬山は想像を絶します。
冬の八ヶ岳を歩ける人って、すごいんだなぁ…
北側は常に樹林に視界を遮られ、南アルプスがちらちらしか見えない。
それが残念でした。
ようやく根子峠に到着。
ここからパノラマ台まで、まだ登りが残っている…もうひと踏ん張り。
ガイドブックなどでは、観光客も多いような記載でしたが、なかなかに
急な登り坂ではないですか…道は広く、きれいでしたが。
それでも、あと少しだとわかれば、自然と足が動くようになります。
パノラマというだけあって、見晴らしのいい場所でした。
富士山はもちろんのこと…
王岳・鬼ヶ岳と、奥に御坂山塊。
本栖湖畔の竜ヶ岳・雨ヶ岳。
以前に登った山を別の山から見るのは、ちょっとした感慨を感じます。
奥に見えるが、奥秩父とのこと。
奥秩父は未経験の山域です。
南アルプス方向は、残念ながら樹林の向こうでよく見えず。
行動食をとりつつ、10分ほど滞在して帰ることにしました。
帰路は根子峠から精進湖に下ります。
道は綺麗に整備されていました。
沢を渡る橋と階段も実に丁寧かつしっかりしています。
あまりに整備されているので、半ば小走りで駆け降りることができました。
無事に湖畔に戻ってきたので、最後にもう一枚、富士山を撮影。
強い寒気と風を懸念していましたが、大きな問題もなく、歩くことができました。
ただ、やはり足をとめて休むと体が冷えるので、思うように休憩を取れません。
寒さで失う体力もありますが、休憩の取り方が難しいという点でも、
こういう気象での登山は簡単ではないな…という印象です。
箱根も丹沢も、真冬ですら、フリースだと暑すぎるという経験がほとんどで、
今回はとてもよい学習になったと感じています。
今年はこれで登り納め。
年明けには、箱根・丹沢の山か、ハイキングくらいの簡単なコースを
歩きたいなと思います。