東天狗岳
今回は東天狗岳に行ってきました。
西天狗は時間が足りず、今回は見るだけ…
麦草峠または白駒池の登山口から登れる山で計画を立てました。
高見石・中山経由で、時間と疲労感を見て、ニュウまたは天狗岳の計画です。
麦草峠の無料Pは6時30分到着時点で満車。
白駒池に向かいましたが、舗装されたほうは満車で、未舗装のほうに駐車します。
管理人は不在でしたが、料金投函ポストがありました。
所定の用紙が置いてあるので、車のナンバーを記載して、料金と一緒に投函すると、
駐車券(領収書)を車のワイパーに挟んでおいてくれるようです。
駐車場から道路沿いのすぐに、白駒池入口があります。
ここは観光地なので、しっかりした木道が整備されていました。
ここから、さっそく苔の森が始まります。
白駒池は紅葉の時期には大混雑するようですが、夏の早朝なのでさほど混雑せず。
この時期は緑が生い茂っているので、今一つ印象に残りませんでした。
白駒荘を過ぎると、高見石への登山道が見つかります。
初めは木道ですが、すぐに岩のゴロゴロした登山道に変わります。
歩きはじめなので、まだ余裕があり、苔むした森の景色を楽しむ余裕がありました。
(帰りは心身ともに尽き果てていて、ほとんど景色を覚えていない…)
なお、白駒池から天狗岳の岩場まで、至る所に泥濘が発生していました。
一部は田んぼ状態で、水たまりが登山道を覆っている場所も数ヶ所あり。
予めヤマレコのレポで知っていたので、今回はスタートからスパッツ装着。
数日晴れた程度では乾かなそうな印象でした。
泥濘の泥が靴底につき、湿った岩に足を置くので、スリップがこわい…
高見石小屋に到着。
きれいな外観で、よい雰囲気ですね。
ここの広場で小休止し、手持ちのアミノバイタルでエネルギー補給しておきます。
10分ほどで出発し、次は中山展望台を目指します。
引き続ぎ、岩の登山道を登っていきます。
白駒池からずっと同じような登山道なので、心理的には少し飽きてきますが、
展望台につくと視界が大きく開けます。
ここの景色を見られるだけでも、十分に楽しめるとも思います。
ここで20分ほど休憩して、中山峠を目指し出発。
途中の樹林の切れ目では、雲海に近い状態の景色も見られました。
もう少し高度があれば…
中山展望台から中山峠までも、引き続き岩の多い登山道です。
しかも、泥濘がかなりひどい状態でした。
靴が半分以上埋まるようなところを歩かざるをえず、少し気持ちが折れます。
ニュウ分岐を過ぎ、いよいよ中山峠に到着。
疲れを感じていれば、天狗岳はやめて、黒百合ヒュッテで小休止をとりニュウへ。
しかし、ここまでのエネルギー補給が上手くいったのか、ほぼ疲れなし。
ということで、天狗岳へGo!!
中山峠からしばらくは、これまでの登山道と変わらず、岩と泥濘。
この泥濘、なんとかならないだろうか…
実際、前を歩いていた方が、岩に足を置いてスリップし転倒していました。
怪我はしていなかったようで、幸いでしたが。
このあたりから、ストックはかえって滑るので、グローブ装着で手を使って
バランスをとるようにしました。
そして、道が狭いわりに人が多いので、写真を撮る余裕がありません。
頂上まで写真はゼロです。
西天狗から東天狗の周回で、中山峠に下りるルートをとった方だと思いますが、
岩を降りるのに慣れていないのか、「コワイ!」と口にされる人が多かったです。
私もこちらを下りにした場合、ところどころ、ヒヤっとしただろうな…と思います。
蓼科山で経験はしていましたが、クサリもなく高度感もないとはいえ、岩場には
慣れていません。
思いのほか、疲れましたが、なんとか山頂にたどり着きました。
山頂にはすでに人が多く、西天狗岳への道も行きかう人がたくさん。
空いていた場所に座り、食事を兼ねた休憩を取りました。
東から雲が湧き上がっていましたが、眺望を楽しみながらの休憩は最高です。
西天狗岳は目の前でしたが、往復で約40分。
帰りのコースタイムも5時間くらいあり、余裕がないので、断念しました。
西天狗もいずれ登ってみたいです。
下りは天狗の奥庭ルートをとりました。
中山峠からのルートから見ると、比較してなだらかに見えましたし、
行きにすれ違った方の雑談でもそのような話が聞こえていたので…
しかし、延々と続く岩に、かなり消耗させられました。
土の登山道とは、足にかかる負担が異なるのかもしれません。
足の上げ下げが多くなり、トンと固い岩に足を下ろして体重を支えるので、
思った以上に疲れました。
黒百合ヒュッテは大賑わいでした。
小休止して、スポーツドリンクと小さめの菓子パンでエネルギー補給。
10分ほどで出発、まだ先は長い…
思えば、ここでしっかり食事・休憩を取ればよかったのかもしれません。
この後、足が動かず、難儀することになりました。
東天狗から高見石まで、写真はタイムスタンプの為の一枚のみ。
高見石まで下る途中、後ろから来た人に道を譲ると…
「私、遅いので、お先に行ってください」
『いえ、私も前に全然進めていないので、お先にどうぞ』
「このルート、長すぎですよね。足も滑るし…(苦笑)」
『…本当に大変ですよね(苦笑)』
ああ、みんな、同じような気持ちかと少し安堵。
高見石小屋になんとか到着し、休憩を取ることにしました。
揚げパンとコケモモジュースを注文すると、揚げパンはギリギリ残ってしました。
抹茶ときなこを注文しました。
化学的には、すぐにエネルギーに変換されるわけではありませんが、
心理的には十分に充たされました。
おいしいものは、活力です。
この後、結局、スリップ転倒で膝を痛めてしまいました。
日常生活には影響ありませんが、足の大きな上げ下ろしは少し痛い。
それでも何とか白駒池駐車場にゴール。
7時出発・16時帰着というのは、今までで最長の行動時間かもしれません。
好天の登山は久々で、今までの最高峰の登頂なので、充実感はありました。
ただ、疲労具合を考えると、計画に無理があった感もあります。
山小屋は休憩利用だけでも、慣れていないせいか心理的なハードルが高いのですが、
行動時間の長い計画の場合は宿泊も考えるべきかな、と感じた一日でした。