越前岳(愛鷹)
好天予報の土曜でしたので、今回はしっかり登山となる山に行きました。
先週の伊豆からの眺めでも見えていた愛鷹山です。
愛鷹山というのはどうも山塊の名称のようで、その中の越前岳が
もっともポピュラーな愛鷹山を指す山らしいですね。
登山口も複数あって、山もいくつかあるので、ルートは複数あります。
ただ、ヤマレコなどを参考にすると、1月中旬の雪が氷になって残っている
というレポも多く、わかりやすいルートをとることにしました。
十里木展望台の駐車場からのピストンルートです。
高速で渋滞にはまり、駐車場着は8時45分でした。
半分以上くらいは埋まっていましたが、幸いにもまだ空きはありました。
地元ナンバーの車も多く、人気のある登山道のようです。
駐車場からは階段の整備された登山道が展望台まで続いています。
9時ころはまだ凍り付いていたので、歩きやすかったですが…
それでも一部は融け始めていて、泥はねが気になりました。
スパッツは登り始めからつけていたほうが無難ですね。
展望台からは間近に富士山、遠方に南アルプスを望めます。
この日も天気がよく、素晴らしい眺望でした。
展望台から馬ノ背をすぎてしばらくは、雪は見えません。
ただ、やはり融け始めた足元が滑りやすいので、注意が必要です。
馬ノ背も非常に見晴らしがよく、ベンチもあります。
ただ、このルートは頂上まで、展望できる方向は同じです。
そのまま先に進みました。
馬ノ背から先に進むと、大きな岩があったり、土の登山道もやや崩れて
段差が大きくなっている部分が出てきます。
手で体を支えたいことが多くなったので、ストックはしまいました。
そして、徐々に雪が見えてきます。
初めは登山道のところどころ…という感じですが、けっこう固く凍っています。
避けながら進むこともできますが、そのうち、全面的に凍ってきます。
ふかふかした雪ではなく、氷そのものなので、どうやっても滑ります。
軽アイゼンなしで登っている人もいたので、すこし試してみましたが…
一歩一歩に無駄に時間がかかりますし、滑って怪我をするのが怖い。
チェーンスパイクを装着することにしました。
去年の5月から始めた登山なので、実は今回は初めての軽アイゼンです。
実に容易に氷の上を歩けますね。
ザクザクという感覚もよい感じです。
この山は山頂が1500メートルですが、十里木からのルートは樹林帯が多く、
斜面も北・北西よりのようで、雪が融けにくいのだと思います。
軽アイゼンはお守り感覚でいいので、持っていったほうがよさそうです。
山頂まで10分ほどのところにある分岐です。
この辺りまでくると、登山道を外れたところは雪で覆われています。
足元もしっかり凍っていました。
山頂までチェーンスパイクは装着したままで行くことにします。
山頂に着くと、思っていたより人が多く、驚きました。
しかも日当たりがいいせいか、足元はひどい泥濘です。
レジャーシートを敷く気にもならない…
運よく、ちょうど開いたベンチ・テーブルに座り、ランチ休憩。
頂上からの景色も、登山道とほぼ同じです。
富士山・南アルプス方向は樹木が入ってきてしまいます。
駿河湾を一望できます。
西伊豆も視界に入ってきます。
実際はもっと明瞭に見えたのですが、この画像ではぼやけて見えませんね…
先週の達磨山からは、逆方向にこちらを眺めていました。
復路もチェーンスパイクをつけたまま歩きます。
滑る危険が少ないので、安心して歩くことができました。
すれ違った人が「自分も持ってくればよかった…」と苦笑いまじりに
話しかけてきました。
思っていたより、軽アイゼンを持たない人が多いんですね。
確かに、お守りで持つには、少々重いので、わかる気もします。
馬ノ背のあたりで岩が多かったことを思い出し、その前で外しました。
ただ、日も登った昼過ぎ、雪がなくなるかわりに、足元はどろどろ…
氷と変わらないくらい、足が滑りました。
駐車場にたどり着くまで、まったく気が抜けませんでした。
転んだら、体からリュックから、泥まみれだったでしょうね。
駐車場には一人分ですが、靴を洗える場所があります。
とても助かりました。
低山で人も多い山でしたが、雪の多いところでは、時々登山道を外して
しまいました。
どこが登山道なのか、わかりにくくなるのですね。
大きく外せば、道迷いや転倒の危険も高いですし…
冬の低山にも登ってみるつもりだったのですが、色々と考え直す機会に
なる1日でした。
十里木駐車場発 9:05
展望台 9:20
馬ノ背 9:35
勢子辻分岐 10:30
越前岳山頂着 10:40
越前岳山頂発 11:15
展望台 12:25
十里木駐車場着 12:35