低山を歩いています

低山登山・トレッキングのブログです。

越前岳(愛鷹)

好天予報の土曜でしたので、今回はしっかり登山となる山に行きました。

先週の伊豆からの眺めでも見えていた愛鷹山です。

愛鷹山というのはどうも山塊の名称のようで、その中の越前岳が

もっともポピュラーな愛鷹山を指す山らしいですね。

 

登山口も複数あって、山もいくつかあるので、ルートは複数あります。

ただ、ヤマレコなどを参考にすると、1月中旬の雪が氷になって残っている

というレポも多く、わかりやすいルートをとることにしました。

十里木展望台の駐車場からのピストンルートです。

 

高速で渋滞にはまり、駐車場着は8時45分でした。

半分以上くらいは埋まっていましたが、幸いにもまだ空きはありました。

地元ナンバーの車も多く、人気のある登山道のようです。

f:id:yoshi_10:20170205144307j:plain

 

駐車場からは階段の整備された登山道が展望台まで続いています。

9時ころはまだ凍り付いていたので、歩きやすかったですが…

それでも一部は融け始めていて、泥はねが気になりました。

スパッツは登り始めからつけていたほうが無難ですね。

 

展望台からは間近に富士山、遠方に南アルプスを望めます。

この日も天気がよく、素晴らしい眺望でした。

f:id:yoshi_10:20170205144308j:plain

f:id:yoshi_10:20170205144309j:plain

 

展望台から馬ノ背をすぎてしばらくは、雪は見えません。

ただ、やはり融け始めた足元が滑りやすいので、注意が必要です。

f:id:yoshi_10:20170205144310j:plain

f:id:yoshi_10:20170205144720j:plain

 

馬ノ背も非常に見晴らしがよく、ベンチもあります。

ただ、このルートは頂上まで、展望できる方向は同じです。

そのまま先に進みました。

 

馬ノ背から先に進むと、大きな岩があったり、土の登山道もやや崩れて

段差が大きくなっている部分が出てきます。

手で体を支えたいことが多くなったので、ストックはしまいました。

 

そして、徐々に雪が見えてきます。

初めは登山道のところどころ…という感じですが、けっこう固く凍っています。

避けながら進むこともできますが、そのうち、全面的に凍ってきます。

f:id:yoshi_10:20170205144721j:plain

f:id:yoshi_10:20170205145153j:plain

 

ふかふかした雪ではなく、氷そのものなので、どうやっても滑ります。

軽アイゼンなしで登っている人もいたので、すこし試してみましたが…

一歩一歩に無駄に時間がかかりますし、滑って怪我をするのが怖い。

チェーンスパイクを装着することにしました。

 

去年の5月から始めた登山なので、実は今回は初めての軽アイゼンです。

実に容易に氷の上を歩けますね。

ザクザクという感覚もよい感じです。

 

この山は山頂が1500メートルですが、十里木からのルートは樹林帯が多く、

斜面も北・北西よりのようで、雪が融けにくいのだと思います。

軽アイゼンはお守り感覚でいいので、持っていったほうがよさそうです。

 

f:id:yoshi_10:20170205145347j:plain

 

山頂まで10分ほどのところにある分岐です。

この辺りまでくると、登山道を外れたところは雪で覆われています。

足元もしっかり凍っていました。

山頂までチェーンスパイクは装着したままで行くことにします。

 

山頂に着くと、思っていたより人が多く、驚きました。

しかも日当たりがいいせいか、足元はひどい泥濘です。

レジャーシートを敷く気にもならない…

運よく、ちょうど開いたベンチ・テーブルに座り、ランチ休憩。

 

頂上からの景色も、登山道とほぼ同じです。

富士山・南アルプス方向は樹木が入ってきてしまいます。

f:id:yoshi_10:20170205145450j:plain

f:id:yoshi_10:20170205145451j:plain

 

駿河湾を一望できます。

f:id:yoshi_10:20170205145541j:plain

 

西伊豆も視界に入ってきます。

実際はもっと明瞭に見えたのですが、この画像ではぼやけて見えませんね…

先週の達磨山からは、逆方向にこちらを眺めていました。

f:id:yoshi_10:20170205145348j:plain

 

復路もチェーンスパイクをつけたまま歩きます。

滑る危険が少ないので、安心して歩くことができました。

すれ違った人が「自分も持ってくればよかった…」と苦笑いまじりに

話しかけてきました。

思っていたより、軽アイゼンを持たない人が多いんですね。

確かに、お守りで持つには、少々重いので、わかる気もします。

 

馬ノ背のあたりで岩が多かったことを思い出し、その前で外しました。

ただ、日も登った昼過ぎ、雪がなくなるかわりに、足元はどろどろ…

氷と変わらないくらい、足が滑りました。

駐車場にたどり着くまで、まったく気が抜けませんでした。

転んだら、体からリュックから、泥まみれだったでしょうね。

 

駐車場には一人分ですが、靴を洗える場所があります。

とても助かりました。

 

低山で人も多い山でしたが、雪の多いところでは、時々登山道を外して

しまいました。

どこが登山道なのか、わかりにくくなるのですね。

大きく外せば、道迷いや転倒の危険も高いですし…

冬の低山にも登ってみるつもりだったのですが、色々と考え直す機会に

なる1日でした。

 

十里木駐車場発 9:05

展望台     9:20

馬ノ背     9:35

勢子辻分岐   10:30

越前岳山頂着  10:40

越前岳山頂発  11:15

展望台     12:25

十里木駐車場着 12:35