天城八丁池
8月下旬に引っ越しをしてバタバタしていたので、1か月ぶりの山歩きに
なってしまいました。
この3連休の土日は生憎の天気でしたが、それなら眺望を目的にしない山歩きに。
天城だったら、霧の中でも原生林を歩くのが楽しそうだと判断しました。
ゴールデンウィークに行った際は、心身ともに調子が上がらず、途中引き返して
いましたので、体力回復の自己診断を兼ねる意味でも、ちょうどよさそう。
いつものように旧天城トンネル・天城峠から八丁池を目指します。
ずいぶんと緑が茂っています。
ただ、このコースは下草がほぼないので、道をロストすることはありりません。
この日の最初の写真と撮ろうしてカメラを構えたときに、迂闊にもバッテリーが
切れていることに気が付きました。
引越しでバタバタしている中で、すっかり充電を忘れてました…
やむなくスマホで撮ることにしましたが、こっちまでバッテリー切れになると、
かなり致命的なので、慎重にならざるを得ません。
新天城トンネル・旧天城トンネル・天城峠までの急登で、いつものように
息が上がります。
でも、ゴールデンウィークのときとは違い、それが心地よく感じます。
8月の蓼科山でも、まだ本調子ではなかった感もありましたが、ずいぶん
歩くのが楽になってきたと実感。
ときどき雨がぱらつく音はしましたが、樹林帯はあまり雨が落ちてきません。
実は雨の中で山歩きをするのは、ほぼ初めての体験です。
弱い雨なら、思っていたよりも雨を感じないで歩けるんですね。
霧と小雨の樹林帯は、涼しく瑞々しい空気を感じられました。
天気予報では、9時過ぎには雨は上がるという予報でしたが、1時間ほど遅れて
霧の向こうに明るさが感じられるように。
と思っていたら、スゥーッと霧が晴れ、周囲が明るくなりました。
モノトーンから鮮やかな色彩への変化。
2000m以上の稜線で霧の晴れる瞬間を見ることは、自分の経験値では、今後もない
と思いますが…
何かの本で「しっかりした装備、綿密な計画は大前提として、雨の中の山歩きを
絶対しないというのは勿体ない」という話を読んだことがあります。
確かにそうかもしれない。
ややコースタイムに遅れて八丁池に到達。
ジェットボイルでお湯を作ってお昼ご飯というのも、久しぶり。
下山も割と順調…だったのですが、途中で木の根に左足の靴紐がひっかかり、
そこから微妙に左膝に違和感が。
痛みは出なかったものの、どうにも体が左膝をかばうように動くので、
右足に疲れが偏りました。
靴紐は靴の中にしまっていたのですが、どこかで飛び出してしまったようで、
大きな反省点です。
ただ、思うように体が動いた、気分もよかった、ということで、歩く自信を
かなり取り戻せた1日でした。
次の9月2回目の3連休は、好天、できれば秋の晴天に恵まれるといいなぁ。
蓼科山
次に登るときは晴天の日に!と決めていた蓼科山に行ってきました。
ちょうど1年前に登った時は、ガスガスで眺望ゼロ。
今回は休日に晴天がうまくハマりそうな天気予報でした。
ただ、勤め先のブラック企業化が進んでいて、だいぶ疲れているのと、
その影響で山を歩くのはかなり久々です。
体力に今一つ不安があったので、今回も一番登りやすい七合目登山口。
まだ夏季休暇という企業の多いので、駐車場が混むかな…と予想し、
6時30分に到着したら、かなり空いていました。
登山道がなにぶん渋滞しやすいコースなので、これは幸先がいい。
しかし、懸念した通り、足は思うように動きません。
通勤でなるべく歩くようにしていましたが、焼け石に水か…
登山口から将軍平までのガレ場に足を取られつつ、意識してゆっくりと
歩いていたつもりでしたが、山と高原地図のコースタイム通り蓼科山荘に到着。
ああ、空が明るい。
山頂の展望に期待が高まります。
とはいえ、体力が厳しいのもわかっているので、急がず休憩。
アミノバイタル(ゼリー)を飲み込み、息を整えたら、さあ出発!
ここから山頂までは岩場が続くので、トレッキングポールはしまいました。
その代わりに、グローブを装着。
不格好でも、手を使ったほうが、自分は安心して登れるのです。
こんなに岩だらけなのですから。
結局、山頂までの岩場で1回、左ひざを岩に強くぶつけました。
思った以上に足が動いていないことを、まざまざと知ることに…( ;∀;)
(下山後に確認したら、けっこうな青あざでした。)
蓼科山頂ヒュッテからの展望、今回は綺麗に見える!
疲れたし、左ひざも痛いけど、来てよかった。
山頂はガスっていた昨年より狭く感じました。
ガスっていると、かえって広く見えるのかもしれません。
岩だらけで、とても歩きにくい。
せっかくなので、山頂をグルりと歩いて、展望を楽しむことにしました。
それにしても、歩きにくい…
ズームで撮った北アルプスは、なんだか暗くなってしまい、掲載していませんが、
この日は北アルプスの山並みがとてもよく見渡せました。
高層の雲が秋を感じさせるそれでした。
気温もちょうどいいくらい、風が吹くと肌寒いくらい、湿度もあまり感じず。
かなり恵まれた登山になりました。
山頂からの帰りに撮った八ヶ岳。
今年は全く行けそうにないですが、来年の夏こそ登りたい。
改めてそう思うのでした。
南アルプスは無理です…遠くから眺めるだけ。
勤務先の荒れようが治まらない限り、山歩きは十分に楽しめないだろうな…
同僚も次々と会社を去っていく、あるいは去りそうな状況で。
山頂で北アルプスを眺め菓子パンを食べながら、今後の生き方に思いを馳せ。
よい時間を過ごせた1日でした。
霧ヶ峰(八島湿原・車山湿原周回)
車山高原のニッコウキスゲのシーズンということで、今年も行ってきました。
例年より開花が早いということで、まだ十分に残っていることを祈りつつ…
いつもの通り、車山湿原と八島湿原の周回です。
今回は八島ビジターセンターからスタート。
ここからスタートすると、車山スタートと違い、帰りの登り返しがないので、
気持ちが楽です。
6時過ぎに到着した時点で、駐車場は半分以上は埋まっていました。
この時期は混むので、皆さん、動きが早いようです。
駐車場から八島湿原に入ると、夏らしい景色が広がります。
早朝にも関わらず、そこそこ暑いですが、都会の蒸し暑さとは違い、爽やか。
雲がもくもくしていて、一日を通じて曇りがちだったのが、やや残念。
木道に沿って、沢渡方向へ進みます。
お花畑というほどの花はありませんが、多くの花を眺めつつ、ゆっくり歩きます。
こういうところは、自然を楽しみながら時間をかけて歩きたいです。
木道から鹿よけの柵を抜けると、車山肩までは林道と登山道を歩きます。
ここは景色もなく、夏場は直射日光・湿気・気温で、心を折られます。
沢渡からの登りはそれなりの傾斜で、泥濘もあるので、要注意です。
(なので、周回の終盤には、ここを歩きたくないのです…)
樹林を抜け、石・岩の多い登りを歩き切ると、ようやく車山肩へ到着。
展望がひらけ、気持ちもよくなります。
車山肩はニッコウキスゲの群落があり、この時期は黄色のカーペットのよう。
観光客はここまで車で来るので、にぎやかです。
開花が早かったとの話でしたが、十分に見ごたえありました。
ここから車山山頂を登って周回するのが、ハイキングでは一般的のようです。
今回は湿原歩きが目的なので、コロポックルヒュッテから湿原を横切るコースへ。
花は少な目ですが、景色がよいので、日々の疲れが癒されていくようです。
夏らしい、もくもくとした雲。
蝶々深山からは八ヶ岳を見ることができますが、この日は雲に隠れがちでした。
ここから八島湿原まで、先だっての雨で、泥濘が多数ありました。
スニーカーだと、足元の汚れが気になるかも。
雨の後は要注意です。
なお、昨年は車山湿原でも、ちらほらとニッコウキスゲを見られたのですが、
今年はまったく見かけませんでした。
ゆっくりと歩いていたので、見落としではないと思いますが…
八島湿原に戻ってくると、こちらは昨年並みに花を楽しむことができました。
行きの沢渡方面より、ニッコウキスゲが多く、花だけなら八島湿原をグルっと
回れば、十分に楽しめます。
そして、この日の帰宅時、小さな自損事故を…
幹線道路で渋滞にはまっている最中、後ろから救急車が来たのですが、
自分の車の後ろで詰まってしまいました。
慌てて、中央分離帯に寄せなおしたのですが、右フロントのタイヤ側面が
分離帯の縁石に触れていたようで、アクセルを入れたら、ガリガリッと…
すぐに目視で点検したところ、傷はあったものの、大事に至るようなものはなく、
改めて行きがかりのディーラーでチェックしてもらい、とりあえず走行には
支障なしと確認。
ただ、高速を使うことが多い以上、タイヤには不安を残したくないので、
半月後の車検でタイヤ・ホイールの交換をお願いする予定。
思わぬ出費に涙目です…(;_;)
北鎌倉散策
このところ、梅雨らしい天候が続き、とくに週末は雨が多いですね。
今週もしっかり雨予報だったため、山の計画は取り下げです。
逆に、梅雨を楽しむため、あじさいの時季の北鎌倉に行きました。
明月院・円覚寺・東慶寺・浄智寺の順に周り、亀ヶ谷切通から海蔵寺へ、
そこから化粧坂切通を通って源氏山公園経由で鎌倉駅というルートです。
明月院には7時50分頃着でしたが、すでに列ができていました。
ただ、それほど後ろにならず、開門後はスムーズに入れました。
明月院の紫陽花といえば、この坂。
今年はロープで通行禁止になっていました。(昨年からかも?)
皆、ここで写真を撮りたいので、人がいない瞬間を待つ必要があったのですが、
これなら待たずに撮れますね。
紫陽花は既に見頃を少し過ぎている感じで、近寄ると色褪せや力のない花も
ありましたが、鮮やかな青い花は相変わらず綺麗でした。
次に向かったのは円覚寺。
紅葉の時期は人が多かったですが、この時期は静かに歩けるようです。
紫陽花の名所ではありませんが、ところどころで咲いています。
3番目に向かうは長慶寺。
ここはそれなりに紫陽花が咲いていました。
円覚寺は広い敷地でしたが、こちらはもっとコンパクト。
綺麗に整えられた寺社内は、とても良い感じ。
4番目は浄智寺。
こちらは花の名所ではなかったかも。
趣のある建物が見どころでした。
亀ヶ谷切通にも紫陽花が咲いていました。
こちらはこじんまりとしたお寺でした。
北鎌倉でもやや離れた位置にあるので、ほとんど観光客はいませんでした。
あまり見どころもないかも…歩くがてら立ち寄るのがよいかもしれません。
最後は化粧坂を経由して、源氏山公園へ。
思っていたよりも山っぽい。
午後から雨という予報もあってか、人がほとんどいない。
じめじめした時季より、春・秋のほうがウォーキングを楽しめそうな公園でした。
曇天と濃い緑の森で、なんだか非常に薄暗い…
梅雨の合間の晴天が、週末に来てくれることを祈りつつ、次の山行を計画中。
ハードワークの日常で疲労も強いので、気軽に行ける山歩きがいいなぁ。
城ヶ崎海岸 自然研究路:八幡野漁港~門脇灯台(伊豆高原)
伊豆高原の温泉に一泊旅行に行ってきました。
温泉に宿泊するよう計画でしたが…
今年は開花の時期が半月ほど早く、且つ、昨年が当たり年だったせいか、
花自体がかなり少ないらしく、天城山登山は諦めました。
ただ、宿にはだいぶ前に予約を入れていたので、計画を変更。
城ヶ崎のハイキングコースをがっつり歩くことにしました。
観光協会のマップでは、八幡野漁港から伊豆海洋公園までの自然研究路が
約3時間、そこから門脇灯台まで往復で40分、計7㎞くらいの行程です。
伊豆高原駅を10時過ぎに出発し、八幡野漁港へ。
天気が曇天で、海沿いのせいか、やや湿気が高い状況。
青空が見えれば、もっと鮮やかな風景のはずなんですが…
海ではダイビングの練習・訓練をしているようでした。
写真で見るとなんか肌寒そうですが、実際は少し暑いくらいの初夏。
港からすぐにハイキングコースの入り口があります。
伊豆海洋公園…は、ニューヨークランプ&フラワーミュージアムという
名称に変わっているらしい。
ここからはずっと海岸沿いのハイキングコースですが、崖の上の歩道を
ずっと歩いていくことになります。
樹林帯を歩くことが多いので、直射日光は思ったほどきつくありません。
樹林の切れ目から、海岸の風景が目に入ってきます。
あいにくの曇天で、海と空の境目がはっきりしない…
橋立の吊り橋に到着。
この吊り橋、一人で渡っても結構揺れます。
※高所や吊り橋が苦手な場合、横の迂回路から巻いていくこともできます。
ここから少し歩くと、次の観光スポット「大淀・子淀」に着きます。
城ヶ崎は、はるか昔に大室山の噴火で流れ出た溶岩が海水で冷やされてできた
地形とのことで、真っ黒な岩ばかりです。
その岩が浸食されていく過程で、うまく海水の貯まるくぼみができたようで。
自然のプールが出来があり、それが大淀・子淀とのこと。
ここまで降りるには、つるつるした表面の岩の階段を使います。
手すりはありますが、けっこう急なので、足元に要注意。
ここから当分の間は、景色の変化が少なく、樹林帯・ところどころで見える岸壁
の繰り返しになります。
足元も木の根っこやごつごつした石が多くなり、エスケープルートも少ないです。
歩き慣れていない方は、伊豆高原駅まで続く舗装路に入って、帰るのがベター。
この舗装路は対馬川という小川に沿っているようです。
この小川は海岸の崖まで流れ落ち、滝になって海に流れ込んでいました。
歩いていく中で、色々な自然の風景に出会います。
変化に乏しい道の中で、あじさいを見つけて、心癒される…
まだ咲き始めという感じでしたが。
大きく視界の開けた場所に出ます。
ここが「いがいが根」と呼ばれる場所で、磯釣りの方が多くいます。
駐車場とトイレもあるので、ここから歩き始めることもできます。
ここから少し歩くと「にちょう」に着きます。
溶岩が海水で表面を急速に冷やされ、内部の熱い溶岩がそれを突き破ると、
割れ目ができる…
その割れ目がよくわかる風景とのこと。
柵・手すりがなく、割れ目まで歩いていくことができます。
波の砕ける音が下から聞こえてきて、高度感を強く感じ、心が冷えます…
灯明台なるスポットが現れます。
海側に突き出た展望台になっていて、大きく開けた相模湾や海岸が
目に飛び込んできます。
青空だったら、もっとこう…( ;∀;)
自然研究路のゴールが近くなってきます。
ここから歩いてすぐのところに蓮着寺があります。
せっかくなので立ち寄りつつ、無事に歩いてこれた感謝を込めてお賽銭を…
そして自然研究路の終点、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンへ。
ミュージアムには関心がなかったので、フラワーガーデンに入ってみました。
入園料1,200円か…高くないですかね?
中はこじんまりという印象でしたが、色とりどりの花が咲いていました。
曇天の海岸がややモノクロじみていたので、余計に鮮やかに感じます。
入口で「今日からあじさい苑も開きました!」と受付の方に言われたので、
まだ時期が早いような…と思いつつ、足を向けてみます。
予想通り、まだ花の数は多くはありませんでした。
それでも、ところどころ、花をつけたものが見られます。
あじさいは、鎌倉のあじさいのイメージしかなかったのですが、思っていた以上に
種類が多いことに驚きました。
園内のカフェで食用花をつかったゼリーを食し、エネルギーも充填。
ゴールの門脇灯台を目指して、ハイキングを再開します。
ここからは最短距離で歩ける林間コースと、海岸側を歩く散策コースに
分かれます。
それぞれ10分・20分ということですが、どうせピストンなのだし、
行きは散策コース、戻りは林間コースを選びました。
道は観光客向けにばっちり整備されていますので、歩くのも楽ちん。
ただ、散策コースは階段のアップダウンが多少ありました。
木の陰に隠れて頭しか出ていませんが、ようやくゴールの灯台が間近に。
到着!!
灯台の中には無料で入ることができます。
せっかくなので入ってみることにしました。
この日、一番の標高差を感じる階段が…
最上部からの景色は、曇天のせいか、いまいちパッとせず。
青空なら印象もかなり変わると思いますが…
※窓を開けることができないので、窓越しの写真です。
この後、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンに戻り、
伊豆高原駅までバスに乗りました。
バスは1時間に一本で、最終も早いようなので、注意が必要です。
山歩きとは、だいぶ趣が異なりますが、森林・自然と感じる楽しい
ウォーキングとなりました。
たまには、こういうのもいいかなと思います。
なお、自然研究路は歩道こそしっかり整備されていますが、町の近くを
歩くわりに、エスケープルートも少ないので、目的地まで歩き切るという
覚悟も必要です。
いえ、明らかに観光がてら、興味本位で入り込んだ方から、
「ここはどのあたりですか?」
「どこまで歩けば駅に出られますか?」
と何度か聞かれたので…
山ではまず聞かれないことだなぁ…と苦笑しつつ、戻ったほうが近いですよと
アドバイスするしかありませんでした。
天城トンネルから上り御幸歩道
ゴールデンウィーク最終盤の5月5日、久々に天城へ山歩きに行きました。
八丁池まで行く予定でしたが、1月半ぶりの山歩きだったこと、そして
何よりも3月下旬からの業務多忙で心身ともに消耗していたこともあって、
思うように足が動かず…向峠で引き返すことにしました。
それでも、新緑の中の森林浴を楽しめたので、いくらかリフレッシュ
できたと思います。
新天城トンネルの横から旧天城トンネルを経て、天城峠へ。
いつものコースですが、いつ歩いても息が上がります。
前回は紅葉終盤でした。
今回は緑が実に眩しく、爽やかです。
登り御幸歩道は西側斜面の山腹に切られた歩道が多く、早朝はかなり暗いです。
樹林の切れ目から見える向かいの山々は、日差しが届いて明るい。
雲もなく、素晴らしい登山日和なのですが、5月にしては風が強く、肌寒い。
今年は風の強い日が多いような気がします。
上を見上げると、濃い緑。
原生林の樹林帯は息苦しさを感じません。
ごく少ないですが、花も見かけました。
椿だと思いますが、花ごとボトリと落ちているものも多く、終盤という感じです。
これはシャクナゲだと思うのですが…
天城山(万二郎・万三郎岳)に連なる山域ですが、天城シャクナゲは天城山が
群生地として有名です。
八丁池側では見られないと思っていました。
あるいは、私は花に詳しくないので、シャクナゲではないのかも…?
往路行程の1/3くらいで引き返したので、時間がかなり余りました。
せっかくなので、何度も横まで来ていながら、先に進んでいなかった
旧天城トンネルに突入することに!
トンネルの中はランプ風の照明で明かりがとられているので、ヘッドランプ不要。
(観光地なので当たり前ですが…)
車も普通に入ってきますので、要注意です。
デジカメで撮ると、妙に明るく映りますね…実際はもっと暗いです。
向こう側の出口に近づきます。
普通に林道につながっている様子。
普通に林道に出ました。
明治時代からのトンネルとのことですが、今でも普通に使えるのがすごいですね。
なお、このあたりの林道はハイキングコースとしても利用されているようです。
踊子歩道というコースですが、地図を見る限り、ほぼ林道歩きという印象。
伊豆の自然の中を無理せず歩きたい場合は、よいコースかもしれません。
仕事のほうが3月末から大荒れ状態で、山歩きどころではない近況です。
会社に乗り込んできた乗っ取り側の社員が威張るだけの職場なので、
もう、いっそ、辞めてしまおうかとも思う今日この頃です。
明神ヶ岳(箱根)
1ヵ月ぶりの登山は、約1年ぶりの箱根・明神ヶ岳です。
実は、これまで2年近く履いてきた登山靴(マムートのリッジコンビ)の
ソールが部分的に裂けてしまい、現在、修理中です。
そのため、この際だからと、ミドルカットの登山靴を新調したのですが…
街中で履き慣らしをしたとはいえ、アップダウンのある登山道では、
どんな不具合があるか予想できません。
そうなると、知っている山、且つ、それなりに歩く距離と高低差のある山、
且つ雪が残っていないであろう山域を選びたい。
ちょうど、明神ヶ岳なら5時間程度で、アップダウンもそこそこ。
いい履き慣らしになりました。
箱根湯本駅から桃源台行きバスに乗り、仙石BSで下車。
矢倉沢への登山口を目指して歩き始めると、視線の先には微妙に白いものを
まとった景色が…前日は雨で朝は気温が低かったとはいえ、霧氷ではないはず。
あれ、前日、平地では雨だったけれど、箱根は雪だったのか?
チェーンスパイクは持ってきましたが、新調した靴ではやや不安。
幸いなことに、登山道には雪はなく、泥濘も少な目でした。
※なお、箱根は赤土の山が多いので、晴れていても泥汚れが付きやすく、
歩くのが上手ではない私は、スタートからスパッツ着用です。
しかし、頭上から、ずっと水が滴り落ちてきます。
よく見てみると、どうも白いものが残っている…
樹林帯から笹エリアに変わると、それが何なのかはっきりしました。
おそらく、前日に細かな雪が降って、それが深夜・早朝の冷え込みで
凍っていたようです。
日陰側は雪が残り、日向側はほぼ融けて消えていました。
登山道はところどころ泥濘もありましたが、予想よりもずっとドライで、
終始、歩きやすかったです。
綺麗に整えられた稜線の登山道から、金時山と富士山の頭。
雲が多めなのが多少残念でしたが、ほどよく空気が冷たく、気持ちいい
山歩きになりました。
矢倉沢経由の明神ヶ岳は大部分の登山道が南側斜面なので、気温のあがる頃には
薄手のベースレイヤー一枚でも汗だくになりそうです。
笹の背丈が高いので、箱根山方向の眺望はところどころしか見られませんが、
笹の切れ目からは大涌谷の噴煙がよく見えます。
登山道が北側斜面に入ると、景色が一変。
踏み跡以外は、薄く雪が残っています。
体感温度もグッと下がり、汗をかいていると一気に体が冷やされます。
3月になり、暖かい日が多くなりましたが、低山といえども山は冬の名残が
まだまだ残っていますね。
このコースでは、山頂までの間に、一ヶ所だけ北側の眺望が開けます。
富士山から丹沢まで広く見渡せます。
丹沢は5月までに塔ノ岳の表尾根を歩いてみたい…靴が直れば。
山頂に着くと、2家族くらいのパーティーと2組のペアが休憩をしていました。
金時山はうんざりするほど人が多いですが、明神ヶ岳はそれほど混まない印象です。
ベンチに座ることができましたが、1年の間に、ベンチが新調されてました。
とてもありがたい…
山頂から金時山と富士山。
この後、10分ほどで、富士山は雲に隠れてしまいました。
ヤマテン予報で、この日は静岡以外の東海は好天となっていましたが、
その通りだったようです。
山頂では、埼玉から来たという方と、ベンチで相席となりました。
「海の見えるところはありますか?」と聞かれ、山頂から少し下ったところが
ビュースポットだけど雲がかかっているかも、と伝えると、すぐに探しに
行かれました。
5分ほどして戻ってこられ、海もよく見えたと笑顔で話されていました。
海のない県だから、海を山頂から見られると、とてもうれしいのだとか。
富士山も海も食傷の静岡出身者としては、そういう気持ちになれるのって、
すごく羨ましいところもあります。
宮城野方面に下る途中、地元の山岳会の方なのかと思われますが、登山道を
整備されていました。
感謝の気持ちしかありませんです。
こういう方たちのご努力で、自分達は山歩きを楽しめる。
それをよくよく忘れずにいたいと思います。
無事に下山しましたが、新調した靴の調子はどうだったかというと…
・登りの最中に右足の親指が痛む。
靴が固いので紐のテンションを少し緩めにしたのが原因で、縛りなおしたら
痛みは感じなくなりました。
・逆に左足は、紐のテンションをきつくすると、土踏まずと右側甲が痛む。
指が当たるのが怖いのですが、やむを得ず、テンションを緩めに。
・帰宅後、改めて足を確認すると、右足の爪が少し痛い。
左足はやはり甲の部分が赤くなっていて、終始、靴が当たっていた模様。
靴擦れや爪剥がれにはならなかったので、何とかなりそうです。
ただ、左足の甲の部分は靴がほどよく馴染んてくれないと、怖いなぁ…